マスムネの教室

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【中3数学 2次方程式編】難問だけどクセになる良問シリーズ 第7弾!

みなさん、こんにちは!マスムネです。

さて今回は、難問だけどクセになる良問シリーズ第7弾です。

2次方程式でいきたいと思います。

ど定番の単元ですが、今回は少し変化球な問題です。

整数部分、小数部分を絡めた問題になっています。

ではいってみましょう!

 

【問題】

正の数 $a$ の小数部分は $b$ で,$b>0$ である。

$a^2+b^2=38$ を満たすとき,$a$ の値を求めなさい。

 

さて,いかがでしょう?何から始めたらいいか困っている人も、一つ一つ丁寧に理解していきましょう。

では解説していきます!

 

 

【解答・解説】

$b$ は小数部分なので, $0<b<1$ より, $0<b^2<1$ …①

①と $a^2+b^2=38$ より, $37<a^2<38$ 

よって,$a$ の整数部分は $6$ なので, $a=6+b$ …②

② を $a^2+b^2=38$ に代入すると, 

$(6+b)^2+b^2=38$ 

$36+12b+b^2+b^2=38$

$2b^2+12b-2=0$ 

$b^2+6b-1=0$ 

$b>0$ であり,解の公式より $b=-3+\sqrt{10}$

②より,$a=3+\sqrt{10}$

 

答え.$a=3+\sqrt{10}$

 

さて,今回のポイントはどこにあるんでしょうか?

 

はい!『$a$ の整数部分は $6$ なので, $a=6+b$ …②』

ここですね!

 

どうやって、$a$ の整数部分は $6$ということを理論的に突き止めるかです。

 

整数部分と小数部分の意味は、今一度おさえたいですね。

整数部分$n$・・・ある数$P$を越えない最大の整数

小数部分$a$・・・ある数$P$から整数部分$n$を引いた差 $a=P-n$

 

よって,

$b$ は小数部分なので, $0<b<1$ より, $0<b^2<1$ …①

という式が得られ,②式を得ることができる。

 

後は,2元2次方程式を1元にして,$a$を求めれば良い。

 

さて,この問題から得られる,他の問題に応用できるエッセンス,略して

OSは,

【今回のOS】

2元方程式は,すぐに1元にできない考える!!

でした!!

では,次回もお会いしましょう!!